老後2000万円問題に思う

 色んな説があると思う。足りるとか足りないとか。

 

 でも、これって、年代による経済事情をよく加味して考えないといけないんじゃないか?!

 まず、この言葉を聞いて敏感に反応せざるをえないのが、定年退職が目前に見えてくる50歳からまだ元気な70歳ぐらいだろう。なぜなら、我々40代以下は余程意識が高くないと日々の生活に追われ「老後いくら」と言われても少し遠い世界、、、。また、自分の親ぐらいの70歳を軽く超えてリアル人生の終わりが見えてくると必要なお金が見えてくる。自分の親は特に質素な方かもしれないが、「住むところさえあれば年金でいけるよ♪」、、、。何が真実なんだ。

 敏感になる50歳から70歳ほどの年代の特徴は、いわゆるバブル世代から団塊の世代である、ということである。この世代は、非常に借金が多い、ということを忘れてはならない。また、貸してもらえやすい時代だった、とも言える。高度成長期、物を購入することがステイタスで、無理してでも少しでも大きな家、隣人よりいい車、、など「給料は上がるはずだから、背伸びしていい物を買う」ことが当たり前、美徳とされた。30代40代で35年ローンとか組んでいたら、、、当然「2000万円問題」だよね、、、。

 我々就職氷河期世代は、不安定雇用が多く、そもそもローンなんて組めない人が多かった。それを幸せ、、、とは安直に言わないが、高い金利で莫大なローンを組み、長年仕事に縛られざるをえなかった人生もまたあんまり幸せに感じない。

 45歳定年を言う人もいれば、政府は70歳定年を視野にしていたりする。彼らは、いわゆる上級国民で、天下り先で月に何回か会議等に出勤するだけで年収何千万ももらえるような温い仕事の既得権益延長を望んでいるのだろう。60代でできる仕事なんて限られている。「長く働きましょう」は、一般的な労働者である肉体労働やハードワーカーには通用しない。

 団塊の世代に限って言えば、子どもをやたらと海外留学させた世代、、、とも言える。1997年の留学生数をピークに留学生数は減っている。その親は団塊の世代。教育投資がすごい。が、その子どもたちは、親の希望するような職種に就けたのであろうか?そう、この子ども世代が就職氷河期ドンピシャリ。親は多額の学資ローンも組めるような大企業だったり公務員だったりもするが、子どもは、、、引きこもりの子供部屋おじさんだったりする。はっきり言って被害者である。それなりの勉強も競争もしたが、「親の思うような」仕事に就けず、引きこもる。派遣でコツコツ働いたり、親の反対を押し切っても望む仕事を続けているようなケースはまだいい。「お金のかかる40代の子どもがいる」のが、彼らが既得権益に走る大きな理由のようにも思う。

 

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